筑波大学附属小研究会1日目

6月15日(木)
 筑波附属小学校研究会1日目。8時からの受付開始。フレッタTに乗り会場まで行く。近くの公園の駐輪場に自転車を置いておいた。(盗難防止のため、二つ鍵をかける)
 冬のときには校庭の横の通路に参加者がずらーっと並んでいたのだが、今回はそれほどでもなく、すんなりと入ることができた。参加費は4000円ということで、少々高い気もするが、それ以上の価値がある研究会なのは確か。
 今回のお目当ては、前回感動した二瓶学級。2年生ということで、前回6年生のいわば鍛え抜かれた状態だったのだが、今回は、その状態に高めるための途中といえる2年生。どのような授業、どのような点に注意して学級をつくっているのかを知りたくてここに来たのだ。
 前回よりも参加人数が少ないと言ってもさすがは二瓶学級。もうすでに多くの参観者が教室を取り囲んでいた。まずまずの場所がとれ、そこで授業開始まで待つことにした。まだ、授業までは1時間近くある。授業前ではあったが、子どもたちは黙々と視写をしていた。二瓶学級は、国語の基礎として、視写・語り(音読〜暗唱〜相手を意識した音読)を徹底して行っているということだった。
 その後、語りを「聞いてくださいお願いします」という言葉から自分のお気に入りの詩などの語りを始めた。そして、「言の葉クイズ」これは、語りのために配布した詩や説明文の一部分を言い、それが何の詩や説明文なのかを当てるというもの。子どもたちは楽しく活動していた。最後に速読もやっていた。これが、授業前である。
 授業はというと、説明文の語りの練習、ペアでの練習。全体でアドバイスなど、基本的には6年生の時と同じような流れだった。ただ、二瓶氏は6年生の時にはあまりなかった聞く子への指導を何度も何度もしているという印象を受けた。全力で、全身で、目力を込めて聞いてあげないと、折角一生懸命語りをする人に失礼だというような趣旨のことを繰り返し言っていた。これも後の協議会で「聞く集団にならないと自己表現力は育たない」というようなこ説明があったが、こうしたことの指導をしつこくしつこくしていった結果、6年生のあの子たちのような姿が出てくるのだと納得できるものがあった。
 説明文の指導で語りというと、ちょっとつながらないような気がしていたが、二瓶氏の「分かりやすく伝えるという意味では説明文のような文章を人前で言うことの方が社会に出てからは多い、そのためにも説明文を分かりやすく語れるというのは大切なことなのだ」という説明により納得した。また、マイ説明文を作る中で、説明文の構造や工夫などを学び、それを今度、本番で聞いてもらうという活動の目標を設定しているところもさすがだと思った。子どもたちは、その発表のために今の活動があるという活動の意味をしっかりとらえているからこれだけ集中して取り組むことができるのだろう。

 午後からは分科会があった。「算数」に出席した。筑波の先生の楽しい授業のネタはどんなところから仕入れてくるか?という質問で中学校の数学の教科書という回答があった。もちろんそれだけではないのだろうがとても参考になる。一度ネタ探しという視点で数学の教科書を見てみようと思う。

 午後から雨になり、夕方帰るごろには大雨。自転車をそのままにしておくわけにもいかないので、持ってきていたレインコートを着てホテルまで帰った。

My tracks 2006