グラントワへ行く

2月11日(土)
 午前中は学校に行き仕事。午後は、長男がグラントワで行われている合唱塾、キッズクワイヤというものに参加しているので、その送り迎え。練習時間が2時間ということで、送ったついでにグラントワの美術館に入る。年間パスポートを購入しているので、こんなときに気軽に入れていい。
 現在「草間彌生」展をやっていた。日本を代表する現代美術作家ということだが、今一つ私の感性には響いてこなかった。現代美術を分かるにはまだ、修行がたりないようだ。
 もう一つは「パリの粋 ファッションプレート(版画)の世界展」というものだった。1909年とかその近辺のファッション誌で当時のファッションをリードしていたものということで、今から100年も前に、結構素敵な作品、ファッションがあったということがわかった。さすがパリ。
 美術館にいたら、館内放送があり、学芸員による「大下藤次郎」についての講座があるという。しかも無料。せっかくなので、参加してみることにした。大下藤次郎は森鴎外と関係があるということで、グラントワが作品を買い入れ、常設展示をしている明治時代の水彩画ブームの立役者である。彼の作品を前に鑑賞して素敵だったので、興味があったのだ。
 さて、その講座であるが、絵の解説というよりも、大下藤次郎という人物について、その人生についてのお話だった。これが、なかなか興味深い内容でよかった。20歳をすぎてから絵の世界に入った藤次郎は、日本を旅し、オーストラリアを旅し、水彩画で自然の美しさを表現していった。絵日記をつけていたり、自分の作品を縮小版に模写し、整理していたり、水彩画普及のための雑誌「みづえ」を発行したりと今まで知らなかったことがいろいろ聞けてますます興味をもった。特に日本を旅して日本の自然の美しさを伝えるという行動は、「つぎはぎ日本一周」をしている私としては、どことなく共通点があるようで親近感を持った。
 講座が終わり、改めて大下藤次郎の作品を見てみた。水彩画のあわいタッチがとてもここちよかった。

 そろそろ時間が来たので、長男の様子を見に行った。全体指導の最中で、「ビリーブ」を歌っていた。全体指導は真砂中のH先生。熱心でしかもユーモラスな指導だった。1年生から6年生ということだったが、よくまとまっていた。まだ、始まって少しなので、これからがとても楽しみだ。

 夕方、ロードバイクでトレーニング。今日は4時30分ごろスタートしたので、いつものコースはやめ、石見空港までの20キロコース。5時40分に家に帰ったが、まだ明るかった。だいぶ日が長くなったようだ。


 今日で、このホームページを開設して4年。6万アクセスもしていただいている。本当にありがたい。感謝。

My tracks 2006