戸田小浜へ

2月27日(日)
 8時すぎ、曇りという天気予報ははずれ、いい天気。ロードバイクでトレーニングをした。最近お気に入りのコース、自宅〜高津川〜中西〜美濃〜傾成峠〜戸田〜人形峠〜高津〜自宅というコース。寄り道をしなければ、だいたい40キロ前後のコースである。ケイデンス90、心拍数140〜50をキープした。
 今日は、帰りに先日から気になっていた戸田小浜による。東山魁夷が『濤声(とうせい)』『朝明けの潮』のもとになるスケッチをした方向から海を眺めたくなったからである。東山魁夷著「唐招提寺への道」の中に、益田戸田小浜のことを次のように記している。

 『益田から西へ少し行くと、山口県との境に戸田小浜がある。このあたりの海岸を以前にも写生し、制作したことがある。荒磯に打つ波の泡の美しさを崖の上から飽かず眺めて、「朝明けの潮」の波の表現のヒントを得たのもここである。』

 崖の上から眺めるという記述と、「濤声」の絵は左に砂浜があり、右から波が寄せているのであるから、東側より西側を眺めることができる場所となるはずである。そんなことを考えながら、どこから見たのかなあなどと、ゆっくりロードバイクを漕いだ。戸田小浜自体は、漁港がある箇所だと思う。そこには崖らしきものもあり、その場所から波を眺めてみた。なるほど、ここのような気もする。しかし、崖というにはちょっと高さが足りないような気もする。二見海岸を眺めたのかも?人形峠近辺から飯浦の浜を眺めたのかも?などといろいろ空想した。
 寄り道したので、今日の走行距離は44、7キロ。


 家に帰ると、連れ合いがびっくりするようなことを言った。一瞬耳を疑った。
「私も、自転車やってみようかな〜」
思わず、
「えっ?」
と問い返してしまった。連れ合いは運動があまり好きではないので、今まで何度かさそったのであるが、断られていたのだ。いや、一度、萩の町を家族でポタリングしたことがあった・・・そういえば。
 健康のためにやってみたいということだった。
 さっそく、どんな自転車がいいか、自転車の本やインターネットで調べてみた。折りたたみ車か、クロスバイクか、MTBというところか、これから自転車を選ぶのが楽しいイベントになる。
 5月の連休には寺子屋で『しまなみ海道』の後半戦をする予定でいるので、それまでには、何度か近場でポタリングをしておきたいということだった。

My tracks 2005