体操審判講習会&寺子屋

1月17日(土)
 大田市で、島根県の体操の審判講習会があった。朝から夕方までみっちり。今回は、国際大会で実際に行われた演技を採点していくという内容だった。普段は、県内の高校生や中学生、小学生を採点しているので、国際大会に出場するような選手の採点というのは、今までにも数えるほどしかない。
 普段採点しているような技とは随分違い、D難度やE難度の技のオンパレードである。また、一つのD難度やE難度をするのさえも大変なのに、このレベルの選手は、それを連続してくる。こうなると、組み合わせで加点も入ってくるので、採点も大変だ。

 ちなみに、体操競技の採点は、10点満点からの減点方式と思っている人が多いと思うが、実はそうではない。10点の内訳があり、単純に減点だけではないのだ。

 1.演技実施部分
    5点の中から できばえにより減点していく。

 2.難度要求 
 3C 3B 4A 難度の技をしなければならず、それぞれ足りない場合は難度ごとに減点されるという部分が2.8点ある。ちなみにC難度が一つ足りないと0.5の減点、B難度が足りないと0.3点の減点、A難度が足りないと0.1点の減点というものである。
 3.特別要求  
      各種目に○○な技は必ず入れてください。入れないと減点ですよという部分が1点。
          ちなみに床の特別要求場合は、次の5つである。
            T.バランス、力技、柔軟技 (B難度以上)
            U.リープ、ジャンプ、ターン、旋回技 (B難度以上)
            V.前方系の跳躍技 (B難度以上)
            W.後方系の跳躍技 (B難度以上)
            X.側方系、後ろとびひねり系の跳躍技 (B難度以上)
                ただし、終末技はC難度以上
 
 4.加点
  全部で1.2点ほど加点の部分がある。D難度の技なら、0.1。E難度の技なら0.2。スーパーE難度の技なら0.3点。という具合である。また、これに組み合わせの加点というのもある。
  D+Dは0.1点。 D+E、E+D,E+E は0.2点。というものである。

 すなわち、特別要求、難度を満たしている演技でも8.8点ということになり、EやD難度の技を入れて加点をとって初めて10点に近づいていくというものである。

 男子の器械体操の審判規則は全部で140ページぐらいあり、各ページに全6種目分、技の要求ごと、難度ごとに技がびっしりと書かれてある。男子は、6種目は、床、鞍馬、吊り輪、跳馬、平行棒、鉄棒である。
とにかく、いろいろな選手の演技を何回も見て採点して慣れていくしか方法はない。
 最近は便利なもので日本体操協会のHPにいろいろな大会の演技の映像がUPされている。それを見て、難度を確認したり、採点したりできる。審判としてやっていくためにも選手同様しっかり練習していかなければならないなあと感じた。

 今日はWeekEnd寺子屋。私が審判講習を受けている間に寺子屋のイベントとして、書初めを行ったのであるが、そのときに習字の先生が自分の好きな言葉を書いてみようと子どもたちに言われたらしい。そのとき我が家の長男は何と書いたか?・・・・・・・「もやし」だったそうだ。次男は・・・・・「こたつ」。うちの子どもたちは何か変わっている。
 夜はパーティーをした。子どもたちは夜遅くまで大騒ぎ。ついには新聞紙で家まで作ってしまった。結局、今晩はその新聞紙の家に寝ることになった。子どもはこういうのが大好きなんだよなあ。分かる。分かる。

MyTracks2004