「わたり」の授業について

12月9日(火)
 複式学級の算数は、「わたり」と言って文字通り二つの学年を渡り歩き授業をするのである。最初、この「わたり」に戸惑っていた。最近は、それでもだいぶ慣れたように思う。二つの学年の間を絶妙なタイミングで渡ることができたときには、自己満足などをしている。子どもたちの問題を解く時間を予想して、その間にもうひとつの学年に行き、授業を組み立てていくのである。
 今日は、6年生がやや早く終わったので、5年生のアドバイザーとしてついてもらった。こういうパターンも6年生は先輩としていいところを見せようと、積極的に助言をしてくれるのでティームティーティングのようになり、面白い。
 しかし、初めて複式学級を持つことになり、複式教育の先輩からのアドバイスで、できるだけ、「わたり」の形態をとらない方がいいということを言われたが、それも納得できる。片方の学年をテスト、もう片方の学年に授業というパターンである。テストとなると、いつもいつもというわけにはいかないが、練習問題などを利用して、これに近い形で最近は授業をしている。 
 もっと大胆なパターンは、この夏の複式教育講座の時の受講生仲間に聞いた方法。片方の学年を普通に算数の授業をして、もう片方の学年は他の教科であまり、教師が指示をしなくてもできるものを持ってくるという方法。例えば、作文とか、読書、漢字練習など。これを1時間ずつ交代で行うというものである。発想の転換をすると、もっといろいろできそうな気もする。