スポーツ医学講習会に参加

11月29日(土)
 結局昨夜は4時まで、パソコンと向き合って、体操大会の選手名簿、成績表等を作成した。一覧表に得点を入力することで、種目別の順位、個人総合の順位、団体得点(上位2名の合計得点)団体の順位などが自動的に表示されるようにした。まだ、上位入賞者を一覧表に自動的に表示できるようにはしていないので、今日はそれを設定する作業が残っている。それにしても、エクセルはとても賢いといつも思う。ただ、ややこしいし、この作業は1年に一回しかしないので、思い出すのに苦労した。

 朝9時より、益田市体育協会が主催したスポーツ医学、スポーツマッサージに関する講習会があり、各スポーツの協会は出席するようにという通達があったので、体操協会員として出席した。
 講師は益田日赤、整形外科の平野裕司先生だった。
 最初は寝不足もあり、つらいなあと思っていたのであるが、出席してとてもよかった。最新の医学情報ということで、とても興味深く聞くことができた。4時間しか寝ていないので、眠たくなってもおかしくないのであるが、そういうこともなく、あっという間に2時間半がたっていた。
 講習の内容で、特に『へえ〜』と思ったのは、
 ※怪我をしても消毒はしない方がいい。 
 血が出るような怪我をした時、我々の常識では消毒をするが、最新の医学の情報では、消毒をすることで、細胞が再生する力を落とすことになるので、よっぽど感染症とかの心配がない限り水でしっかり異物を洗い流し、ガーゼで傷口を覆っておくだけでいいということだった。
 最近は手術をするときでも、切る前に消毒をして、あとはできるだけ消毒の回数を減らすようにしているということだった。『へえ〜・へえ〜・へえ〜』である。
その他
※シップはほとんど効果がない。(精神的な効果はある)
※テーピングも最初の5分間ぐらいは効果があるが、それ以後はほとんどない。
※コールドスポレーもほとんど効果がない。冷やすなら水か、氷をタオルにくるんで。
などなど、今までの常識が覆されるような気持ちになった。
怪我をした時は、とにかく、RICE  REST(安静)ICE(氷冷)30分ぐらい。COMPRESSION(圧迫)ELAVATION(高挙)ということだそうである。これを受傷後早期に実行することで、治癒期間が短縮されるということである。特に最初の5分間の処置をどうするかで、治癒過程が長引くか、短縮されるか決まるということだった。
 創傷処置は、よく水道水で洗う。多少出血してもかまわないので、異物を取る。市販の軟膏や消毒剤をぬらない。消毒の効果は全くない。むしろ、治癒過程を邪魔する。ハンカチガーゼを当てて圧迫し、包帯をして受診する。ということだそうである。
 学校現場では、消毒をするということに何の疑問も持たずに行われているが、細胞の再生を妨げるということになると今後、どう対応していけばいいのか・・・・うーん難しい問題である。

 昼からは、体操教室。今年度最終日ということで、発表会と閉校式を行う。特別練習は年間を通じて継続する予定である。