田畑修一郎生誕100年祭
10月5日(日)
各地でいろいろな行事があった日曜日。益田市では「田畑修一郎生誕100年祭」の行事が益田小学校であった。その中で益田市の詩吟の会の方が「さかだち学校」の構成詩吟を行われた。構成詩吟とは、詩吟と劇をあわせたもので、その劇の部分に我が息子が出演したのである。
そのいきさつは、最初、前方転回か、バクテンができる子どもに劇に出てもらいたいのだが、紹介してほしいということで体操協会事務局の私のところに依頼がきたのである。いろいろ迷ったが、体操教室の子どもに出演をお願いするにも私自身がどんなものなのか理解ができなかったために、我が息子なら・・ということで引き受けたのである。
3回ほど練習会があり、本日を迎えた。詩吟と劇という異質にも思えるこの二つのことをどのようにストーリーに乗っけて演じていくのか興味深かった。さあ、いよいよ息子の出番。さかだち学校の生徒の一人、前方転回をして唯一の台詞「さよなら!」を見事?に演じた。ほんの一瞬だったのでもう少し出番がほしかったなあなどと親ばかな感想を持ったが、まあ、合格。
終わってみて正直な感想は、やはり違和感はあった。確かに大勢で詩吟を合唱するときの迫力はすごかったが、劇の部分とあまりにもギャップがあり、不思議な感じがした。見る方に慣れが必要なのかもしれない。
息子はというと、練習の最初のころはあまり乗り気ではなかったのだが、後半はもっと台詞がほしいなあなどと言っていただけあり、なかなか堂々としたものだった。(親ばかコメントU)いずれにしても、大勢の人の前で演じることができ、いい経験になったと思う。
この会に来てびっくりしたのは、詩吟の指導をされている方がなんと、高校1年の時の担任のH先生だったのである。卒業以来だったので、最初はどこかで会ったような・・・という感じだったが、急に思い出し、挨拶にいった。先生も覚えていてくださっていたようで、懐かしい気持ちになった。退職されて何年もたっているということだが、お元気そうでうれしかった。
詩吟劇のほかのプログラムは、先日真砂小に来てくださった、糸操り人形があった。先日よりも舞台セットが大きく、登場人物も4名と大掛かり。
ストーリーは明智光秀が織田信長をうち、妻の隠れてすんでいるところにもどって、追っ手(秀吉)を竹やりで突き刺そうとしたら、間違えて実の母をさしてしまったという内容だった。微妙な動きといい、4人の声を使い分ける歌い手さんといい、また、いいものを見せていただいたという感じ。
他のプログラム。田畑修一郎の作品を高校生が朗読をした。
田畑修一郎の作品を読んだことが無かったが、今日の朗読で紹介された「椎山」という作品はとてもおもしろかった。『さかだち学校』や、芥川賞の候補になった『鳥羽家の子供』など読んでみようかなあと思った。確かインターネットの青空文庫にあったような気がする・・・・と思って検索したら、青空文庫では打ち込んではいるが、校正中ということだった。その他にはないか『鳥羽家の子供』で検索をしたら、「日本ペンクラブ」のホームページに紹介されていた。早速、読んでみようっと。