益田糸あやつり人形

10月3日(金)
 益田の郷土芸能の一つに「糸あやつり人形」というものがある。今日は真砂小に、この「糸あやつり人形」の方々が来られ、『傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段』を披露してくれた。私は益田にこういうものがあるということは知っていたが、実際に見たことはなかった。今日、最初にこの糸あやつり人形の歴史についてお話していただき、すごいものなのだということがよく分かった。日本でも大変めずらしい貴重なものらしい。

 益田糸あやつり人形とは・・
 舞台の歩みで演じる使い手が、三味線・浄瑠璃に合わせ、手板から垂らした糸の操作によって、人形に各種の演技をさせる。明治二十年代、東京結城座の人形師山本三之丞が益田を訪れて伝えたという。糸操り人形は操法が難しく、全国でも益田のほか、わずかな地方に残るのみで、県の無形民俗文化財に指定されている。(益田市ホームページより抜粋)
 
 お話しの内容は、昔の言葉を使っており、子どもたちには理解できなかったかな?と思ったが、最初にある程度のストーリーを解説していただいたことと、三味線と語りの方の雰囲気で悲しい内容だということは伝わったらしい。最後の感想発表で、1年生の女の子が「とても悲しかったです。」と言っていた。
 劇だけでなく、終わったあと子どもたちに実際に人形の操作をさせていただけた。めったにできないことだけに子どもたちは大喜びだった。最初はレプリカの人形の操作だったが、後半は100年ぐらい前に作られた本物の人形を操作させていただけた。また、三味線も実際に弾かせてもらえたりと、いたれりつくせりの鑑賞会だった。