9月

長江小での実習2日目

9月12日(金)
 朝、長江小の門をくぐると、昨日仲良くなったN君が走って迎えにきてくれた。
 今日は我々が授業をする。1時間目は授業の準備。2時間目は道徳、3時間目は国語。4時間目は算数。4時間目の算数が我々高学年部が計画した授業である。算数の「わたり」の授業をするためにトピック的なものを5年用、6年用と準備して授業をした。授業者はT先生。T先生はとても落ち着いて子どもたちのやる気を上手に引き出し、いい感じの授業になった。この授業では、夏の研修で教わったガイド学習についても少しだけ挑戦させてみた。子どもたちが司会者になって授業を進めていくという形をとった。初めてということで、司会者の紙を準備してそれを見ながら課題を子どもたちで解決していくというようにしてみたのだ。6年生はさすがに最高学年だけあって、上手に行っていたが、5年生は司会者が行うという点についてはなかなかうまくいかなかったが、全員でああでもないこうでもないという自然な学習にはなっていた。
 給食は担当の5,6年の教室で食べる予定になっていたが、私のことを気に入ってくれたN君が3,4年の教室で一緒に食べようとさそってくれ、今日は予定変更で、3,4年の教室で食べた。途中しりとりをしたりして楽しいひとときを過ごした。
 午後はお別れの式。式が終わった後N君が私に手紙を書いて渡してくれた。手紙には私の似顔絵とお礼の言葉が書いてあった。担任の先生に聞くと、N君は普段は、落ち着いて学習するのが苦手で手紙なんかなかなか書かないのに、この手紙は本当に一生懸命書いていたということを話してくれた。N君ありがとう。
 子どもたちは学校から帰るとき、校門のところで、ずっとずっと手をふってくれていた。2日間の短い時間だったのだけれど、とても印象に残る素敵な2日間になった。
 夜は、研修生と長江小の先生とで懇親会があった。夏の研修も含め7日間、この複式教育講座にともに参加した13名の先生方とお別れである。さびしい気持ちもあったが、研修を終えた充実感でみんなとてもいい顔をしていた。