イタリア旅行

 第3日目 2005.8.25  ヴァチカン市国・ローマ
 今朝はややゆっくり目8時30分に出発。まず、向かったのはヴァチカン市国。ここは世界最小の独立国家で世界最大の教会サンピエトロ寺院があるところ。面積はなんと、0.44平方キロメートル。25年に一度開かれる聖なる扉が2000年に開かれたときに整備されたという地下の駐車場にバスをとめ、中に入っていく。この駐車場にイタリアで唯一自動販売機を見た。独立国とは言ってもローマのど真ん中、パスポートは要らないが、セキュリティーチェックは空港と同じくらい厳重だ。入国=教会に入るという感じなのだが、やはり世界最大の教会というだけ、ものすごい迫力。ものすごいスケールだ。大聖堂の内部へは、服装もチェックされる。半ズボンだと×、ノースリーブも×だ。聖なる場所ということで、服装もきちんと、ということなのだ。
 教会としてはめずらしく写真撮影がOKということで、たくさんとった。内部は美術館、博物館顔負けの装飾。入って右にミケランジェロ25歳のごろの作品「ピエタ」がある。この作品のリアルさ、美しさは息を呑む。石を彫ったとは思えないほどのやわらかさが表現されていて、今にも動き出しそうだった。
 聖ペテロ(ピエトロ)像。ここを訪れた人が、この像の足を触ることで幸せになれると信じられており、多くの人がさすった結果、つるつるになっていた。ベルニーニ、これもすばらしかった。あまりにすばらしいものが多くて、何か思考が止まってしまい、すごいものがあたりまえになり、目に入らなくなっていきそうだった。建物そのものも巨大で美しかった。

    

 

 次に向かったのは、ローマで一番有名かもしれない、コロッセウム。紀元72年に完成したもので、そのときには5000頭の動物が生贄としてささげられたという。収容観客数は5万5千人。ローマ時代の人々の娯楽のための円形劇場で、当時は動物と動物、動物と人間、人間と人間が殺しあう競技をやっていたところである。今は遺跡として堂々としていてその巨大さに圧倒されるが、。とても当時そんなむごいことが行われていたとは信じられないにぎやかな観光地である。
 スリが多いという注意をうけて、用心しながらの観光だったが、無事コロッセウム(内部には時間の関係で入らなかった)の観光を終えた。それにしても本当にすごい。

   

 次はトレビの泉。ローマで一番人気のある観光地ということらしい。思ったよりこまごましたところにあり、人・人・人・・・・多かった。その中をかき分けて泉のすぐ近くで写真を撮った。そして、ここの言い伝えを実行した。後ろ向きにコインを投げて泉の中に入ると、またローマに来られる、二つだと好きな人と一緒になれる、3つだと別れることができるなどなど・・・。もちろん私は1枚コインを投げて泉の中に入れた。
 水の色がとても綺麗だったのが印象に残った。この近くのお店はジェラートが名物ということで、家族でその店に入り、注文した。ナカタというバニラとイチゴのジェラートがあったので、たのんだのであるが、今入れたばかりで、まだかたまっていないということで、他のものをたのんだ・・・残念。長男はスイカ味のジェラートをたのんだのだが、途中でいらないと言って私にくれた。最初の一口二口はうまいのだけれども、そのあとは今ひとつだった。ここのとおりには露店も並んでいてなかなか面白かった。
 昼食はローマ市内のレストラン。本場イタリアのピッツァだ。ピザと発音すると、「ピサの斜塔」のピサと間違われるということで、本当の発音はピッツァ。これが、でかい。そしてうまい。生地はうすめのパリパリ。上にはチーズとトマトソースというシンプルなものだが、これがイタリアの基本らしい。我々が日本でよく食べている上にいろいろ乗っている、あの雰囲気のピッザァはアメリカ式のピザらしい。

     

 

 バスに乗り、フィレンツェを目指す。約3時間半かかるそうだ。途中ドライブインで日本のみなさんへお土産。パスタとスパイスを購入する。
 バスから見える景色は森や丘の中にオリーブが目立ち始めた。白っぽい葉はオリーブとのこと。オリーブ畑に入ってきたのだ。
 市街地は遺跡も含め、ほとんどが石。これはこれですばらしいのだが、高速道路沿いのこういう景色もまたいい。

  

 夕方ホテルに入る。ホテルはシェラトンホテルと言って4星の高級ホテル、ロビーは広く、インターネットができる場所もあった。さっそくウェッブメールを送ろうと思ったが、どうもカードを購入しなくてはならないらしい。フロントに聞くと、日本語で「インターネットはカードを売店で購入してください。」と言ってくれた。5ユーロで70分、少々高い気もしたが、英国研修最大のとほほ、2万円のメール代に比べれば安いもの。それにこのカードは国際電話にも使えるということなので購入した。ウェッブメールは読むときはきちんと日本語を標示してくれるのであるが、入力は日本語ではできず、ローマ字になる。日本で読む人は読みづらいだろうなあ〜と思いながら、メールを打った。成田で送ったメールの返事なども来ていて、メールって時差も気にしなくていいし、本当に便利だなあと改めて確認。
 息子たちは、今夜もイタリア語の日本アニメを見ていた。必ず何かをやっている感じ。