イタリア旅行 

第2日目 2005.8.24 ローマ〜ポンペイ〜ナポリ
 6時15分にモーニングコールがあった。このモーニングコールは日本のと違いたった1回トゥルーと鳴っただけ、この時間にはすでに起きていたのでよかったが、熟睡していたら、ひょっとしたらわからないかも。7時から朝食。ここイタリアでは一般の人の朝食はパンとコーヒー、または、クッキーとコーヒーといった簡単なものという。外国人も泊まるホテルなので、一応ビュへ形式だが、やはり品数は少なく、パンやクラッカーが数種類、コーヒー、カプチーノ、エスプレッソ、ジュース類とクッキーと果物の中から好きなものを選ぶようになっていた。パンやクラッカーにはさむためにハムとチーズもあったが、野菜類はなしだった。それでもおかわり自由なので、お腹をいっぱいにすることができた。
 7時半にバスに乗り出発。今日のメインはポンペイである。ローマからバスで3時間あったので、途中一回休憩をした。ドライブインだったのであるが、トイレはチップを必要とした。成田で両替してそのままなので、小銭がない。そこで、ガイドさんがまとめて立替をしてくれ無事トイレをすますことができた。それにしてもトイレでもチップがいるというのは、どうも納得がいかない、これもお国に事情というもの、慣れるしかないのか。このドライブインでミネラルウォーターとちょっとしたガムやあめを購入した。これで、小銭ができた。
 ポンペイの遺跡が見えてきた。思ったより大きく、本当に都市そのものが埋まったのだと実感。ポンペイとは西暦79年にヴェスヴィオス火山の噴火により人々が生活していた状態のまま火山灰に覆われしまい、壊滅した都市である。実際にそこを歩いたのであるが、遠くから見ても大きいと思ったが、そのイメージ以上の大きさ。1時間半かけて説明を聞きながら歩いたが、まだまだ全部見ることはできなかった。 今から1900年以上前の古代の人々の生活をうかがうことができる。本当に貴重な遺跡である。全体で42haあるそうであるが、その3分の1はまだ発掘していないそうだ。発掘することによって風化してしまうというのがその理由。後世の人々のためにこの遺跡未発掘の部分を残しておくのだ。この発想がすごいなあと感心してしまう。遺跡には、風呂もあったり、水道もあったり、パンを焼く釜、麦をひくうす、生け贄の台、全員が集まるための広場、そして、極めつけは人間の形をした石膏。これは、逃げ遅れた人間の上に火山灰がふり、長い間に灰の方はかたまって、人の部分は空洞になっていた。そこへ石膏を流したものだそうだ。よく見ると、頭の部分には本当の頭蓋骨が見えていたり、指の部分には骨が出ていたりしていた。すっすごすぎる。

   

   

 昼食は近くのレストランでパスタを食べたが、やはり本場はうまかった。こちらのお好みはやや固めの麺だそうだ。ここのレストランには生伴奏のギターとウクレレのような小さなギター、そしてタンバリンの3人で歌を披露してくれた。私が昔、中学校で習ったような曲が何曲かでてきた。フニクリフニクラ?、オーソレミーヨ、なつかしのソレントなどなど。後でガイドさんから聞いたのだが、フニクリフニクラは、ヴェスヴィオス火山の登山列車ができたとき最初こそお客がきていたのが、そのうちあまりこなくなり、苦肉の策としてのコマーシャルソングを作ったのだが、それがこの歌ということだった。そういえば、日本語訳の歌詞は「登山列車ができたので、誰でも登れる・・・行こう、行こう、火の山へ・・・」本当だ。

   

 さて、次はナポリに向かって出発。ナポリは最近は治安が悪いということで、街中はバスの中から見物。海岸のところでバスを降りて記念撮影という感じ、たしかに世界三大美港の一つ「ナポリを見ずして死すべからず」といわれるとおり、丘の町の雰囲気、港の雰囲気、海の色、その後ろに見えるヴェスヴィオス火山と、とてもいい感じだった。丘の上の町を見て夜のナポリも綺麗だろうなあと思った。
 ナポリの港から見えるヴェスビオス火山の形が日本の桜島に似ているということから、鹿児島と姉妹都市関係らしい。そういわれてみれば似ているような。
 最後はローマ。明日、本格的に観光をするので、今日はバスの中から見るだけ。バスの中からだけだったが、これでもかっというぐらい歴史のある建造物があり、すごすぎて、少々消化不良といった感じ。こんなものが一つでも日本にあったらすぐに一大観光地になる。そんなものが町中にごろごろしている感じであった。水道橋などもそうとう古そう。ただ残念なことに、これだけ素敵な町なのに落書きの多いこと多いこと。もったいない。

   

 夕食はローマのレストランに行く。イタリアの観光バスは12時間以上運転してはだめという決まりがあるそうで、あと少しなのだが、レストランからホテルまではバスがチェンジした。イタリアは運転手のバスが決まっているということで、違うバスと新しい運転手がきた。
 話を戻すが、夕食はラザニア、舌平目のムニエル?それとパイだった。バスに乗っている時間が多いので、とても腹が減ったーという感じではなかったがおいしくいただいた。
 夜、ホテルでテレビを見ると、日本のアニメをやっていた。なんと懐かしい「人造人間キャシャーン」だ。こんなところで見ることになろうとは・・・・名前はちゃんと「キャシャーン」と呼んでいた。そういえば昨日は、なんと、「いなかっぺ大将」や「ルパン三世」をやっていた。「いなかっぺ大将」にはまいった。
 
 今回ビデオカメラも持ってきたのであるが、テープは2本。23日、24日で早くも1本が終わりそうになってしまった。それだけ撮りたいと思わせるものが多いということか。明日からLPモードにしてセーブしながらとっていこう。

 イタリアの天気予報であるが、昨日見てみると軍服を着たおじさんが説明していた。不思議だったが、今日、ガイドさんのお話で納得。イタリアには気象台とか気象庁のようなものがなく、天気予報は海軍がやっているそうだ。それが原因かどうか分からないが、外れることも多いということだ。