地御前小学校公開研究会

2月3日(金)
 広島県の地御前小学校の公開研究会に参加した。この学校は斎藤教授学の流れで研究を進め、宮坂義彦先生、井口美智子先生、山内宣治先生方が指導に入っておられる学校である。広島県では最近は山内先生が校長の頃の大田小学校以来ではないかと思う。
 校長先生は、私が広島の勉強会、第一土曜の会という会に時々参加させてもらっていた頃(17年〜18年くらい前)その中心メンバーの一人だった永川静優先生。ありがたいことに、私のことを覚えていてくださり、今回の公開の案内をしていただいたのだ。
 土堂小学校もそうだったが、ここも午後1時30分から研究会がスタート。1時ころ受付をして、体育館で授業が始まるのをまっていたところ、子どもたちが数人入ってきて、表現の最終チェックを始めた。その時の声にまずビビッときた。こういう声は久しぶりのような気がした。六日市小のころを思い出した。凛としていてしかも美しい声。表現発表がいっそう楽しみになった。そうしているうちに時間になり、全学級が国語の授業の公開をした。全学級というところがすごいが、宮坂先生が指導に入られる学校はたいてい、こうで、全学級が授業を公開する。どの先生も、どの子どもたちもいいものを追い求めて一緒に山を登る、そんな感じだ。
 私も六日市小学校で研究主任をし公開研究会をしたときにある学級は授業、ある学級は表現、ある学級が体育をするというように計画をたてたら、宮坂先生から「いいと感じているのだったら、全員で全部のことを公開することにした方が何倍も子どもの力になるし、教師の力にもなるので、是非全学級で取り組みましょう」というアドバイスを受けたことを思い出した。
 国語の授業は6年生から順に見て回ったのだが、どの学級も追求形態の授業に取り組んでいて、必死になって子どもたちと文章を吟味していた。活発に意見が交流されるという感じではなかったが、言葉にこだわって、教師と子ども、子どもと子どもが一生懸命考えているという印象を持った。
 表現はさすがだった。子どもらしい姿というか、子どもがさまざまな心の垢を取り除き、一つのことに真剣に取り組むとこうなる、というような姿を見せてくれた。特に4年生の大工と鬼六の表現は迫力がありすばらしかった。声も体全体を使い、体育館が共鳴するような感じだった。
 
 今日は、本当に久しぶりに宮坂先生とお話することができ、気持ちが引き締まった。相変わらずエネルギッシュで、7?歳とは思えなかった。井口先生、山内先生ともお話ができ、懐かしい気持ちでいっぱいになった。お二人とも退職をされて何年もたっているのだが、こうして学校に入り指導されているのだ。さすがである。

 昼間はいい天気であたたかな廿日市の町だったが、夕方はなんと雪が降り始めた。

My tracks 2006