道徳の研修会&琴の練習

11月1日(火)
 道徳の研修会のため出張。例年この研修会は、講義が中心だったのだが、今年は講義に加え実際の授業の参観も行うという内容。しかも、中学校の授業の後、小学校の授業と両方の授業を見ることができるというもの。
 中学校の授業は、命の授業ということで、この日1日で3時間の連続の授業だった。1時間目は保健として全員で命の誕生について、2時間目は各教科に分かれて、それぞれが命に関連した内容の授業、そして、参観授業の3時間目は再び全校で息子さんを難病で昨年亡くされたMさん(お母さん)のお話というものだった。Mさんの息子さんの亡くなられる3ヶ月前に「僕は生きる」という題名で書かれた作文の紹介もあったり、お母さんの涙ながらのお話(病気とわかり、余命2年と宣告されたときのお母さんの気持ち、亡くなられるときの気持ち、息子さんの様子など)があったりで、命の重みが、命の尊さがずしんと伝わってくる、すばらしい時間だった。
 「つらかったと思いますが、しっかりと話してくださったMさん本当にありがとうございました。」
道徳の授業参観という形ではあったが、私自身、命について、家族についてしっかり考えることができたすばらしい時間になった。
 小学校の授業は、「だから悪い」という読み物を使った道徳。久しぶりにこういう形の道徳を見た。最近は広山さんたちがやっている自作資料を使った道徳を見ることが多かったのだ。以前国語の解釈でやった教材だったので、挿絵に違和感を持った。もっと小さい犬でないといけないと思ったのだが、副読本の挿絵も結構大きな狼のような犬になっていた。子どもたちも、何もしないことはそんなに悪いこととはとらえていないようだった。授業の最後にも、勇気がないので、見ているだけかも、という発言があったが、やはり、こんな犬なら、こちらが危険になる可能性もあり、「だから悪い」とは言えないのではないか。

 研修会が終わり、学校に帰った。学校ではK先生(外部講師)が来られて職員に琴の指導をすることになっていたのだ。私も初めて琴をひいたのであるが、予想以上に難しい。11月27日の学習発表会で披露する予定なのだが、少々不安になった。終わったときには、ものすごい疲れ。新しいことにチャレンジするのは、相当エネルギーを使うということを改めて体で感じた。

My tracks 2005