小澤征爾のオペラを鑑賞する

10月22日(土)
 今日は、「グラントワ」のオープン記念ということで、なんと益田にあの世界の小澤征爾がきたのだ。『小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトY』というもの。いつかは小澤征爾が指揮をする演奏を聴きたいと思っていたのであるが、それが実現した。しかも地元益田でだ。
 演奏は繊細な音の中にもメッセージがいっぱいつまった静なる迫力を感じるそんな曲から始まった。
 ロッシーニの歌劇「セビリャの理髪師」でイタリア語だった。最初歌手がイタリア語で歌い始めたときは、正直どきっとした。これは、ずっとわからないまま終わるのか?と思ったのだが、さすがに舞台の横(左右)に電光掲示板のような字幕があった。これで意味もわかり、とても楽しく観ることができた。3時から6時までという長い時間だったのであるが、25分間の休憩はあったものの、とても短く感じた。同じ空気、同じ空間の中にいるからこそ伝わってくる何かがあったからだろうと思う。
 歌手の響きのある伸びやかな歌声、マイクを通さずにあれだけの声を出せるというのもすごい。しかもただ、大きいというのではなく、通る声という感じですばらしかった。演奏もさすがは本物。とってもスムーズに自然に耳に入ってくる感じで舞台を盛り上げていた。
 舞台が終わると同時にものすごい拍手につつまれた。このときも生ならでは、観客の気持ちが一つになるといったら大げさかもしれないが、本当に一体感を味わうことができた。何度もカーテンコールに答えてくれた小澤征爾さんの気持ちもうれしかった。

 益田にこれだけの施設ができたので、これからも1年に1回ぐらいは今回のような大きな公演をしてくれるとうれしいのだがなあ〜と思う。
 カンヌ映画祭のカンヌというような感じで、○○の益田というようになれば、経済効果もすごいだろうと思う。

 歌劇の中の台詞や歌でイタリア語で聞き取れ意味を理解できたのは恥ずかしながら2つしかなかった。この夏イタリアに行ったのに・・・・。その2つは「ボナセーラ」と「グラチェ」だった・・・・。

My tracks 2005