6月

LD・ADHD研修会2日目

6月2日(水)
 LD、ADHD研修会2日目。午前中は、グループに分かれてお互いの事例を紹介して、それについて感じたことや、それに関わることを話した。その中で印象に残ったこと。
 M先生の以前受け持っていた子どものことに関する話の中で、問題行動があった場合、やった子に対して、教師とその子で二人演技をし、教師がやった子役に、やった子はやられた子役になり、立場を逆転させて、演技をするというもの。それで、相手だどんな気持ちだったかを感じさせるというものがあったが、なるほどと思った。相手がどんなことを感じているのかは想像するだけでは、なかなか分からないもの。同じ状況に自分がなってみて、初めて分かるということがあるが、それを演技でやってみて分からせるというものである。暴力が入った場合は、教師が暴力をふるうわけにはいかないので、そのときは、同じことを新聞紙に向かってやらせ、その破れ方をみさせ、相手がどんなに痛かったかを感じ取られたという話もなるほどなあと感じた。
 午後は、公開講座であったので、研修生以外にも多数の参加者があった。講師は早稲田大学の本田恵子先生である。先生は、しゃきしゃきしていて、早口で、どんどん進めていく迫力のある話をされた。話したい内容がたくさんあるということで、2時間30分が短い感じだった。
 軽度の発達障害児への普通学級での対応という話の中で、サポート体制の重要さを述べられていた。
その中のサポートの対象で、軽度発達障害児しかイメージにはなかったが、先生は4方向のサポートが必要といわれた。
 @児童、生徒本人に対するサポートA担任の先生に対するサポートB他の児童・生徒に対するサポートC保護者へのサポート。言われてみればなるほどと思う。特にAの担任というのは見落とされがちだが、確かに担任が全部かつぎ込んで、アップアップするという状況になるということは考えられる。Bの周りの子のサポートというのも本当に重要だと思った。

全体を通じて
 LDとかADHD、アスペルガーなどは言葉では聞いたことがあるが、ほとんど知らない状態での参加であったが大変勉強になった。
 子どもたちの問題行動にはいろいろな原因があり、それは、子ども自身では解決しにくい場合もあり、その中には発達障害の可能性も考えなければならないということを感じた。だからこそ、教師側が指導法の工夫をし、その子の苦手な部分を補ってやる(提示の仕方や発表の仕方等)こどが必要だと感じた。子どもをしっかり観察し、何が苦手で、どこを補えばその子がわかるようになるのかという視点でこれから教材研究をしていかなくてはと思った。
 夜は体操の特別練習。ついに小学生のT君はバク転の連続が補助なしでできるようになった。こちらまでうれしくなった。指導者として前回に引き続きKさんも来てくださり、とても心強かった。大人2名、高校生1名小学生7名の参加。

MyTracks2004