12月

体操の演技について

12月5日(日)
 新卒当時、自分が体操をしている姿をあまり人前で見せることはしなかった。「かっこうつけて・・・」とか、「目立とうとして・・・」とかいう声が聞こえてきそうで、それがいやだったのだ。体操協会の事務局を引き受けてからも少しの間は、そういう感情が自分の中にあった。体操大会の後の模範演技も人に言われて仕方なくするというスタイルの方が「目立とうとして・・・」という言葉を聞かなくてすむし、楽だったので、長い間そうしてきた。
 しかし、最近は違う。体操の普及に少しでも役立つなら人から何を言われようがあまり気にならなくなった。自分ができる技をいろいろな人に見てもらい体操の魅力を伝えたい。そう思うようになった。昨年から、審判会議の資料の中に模範演技という項目を設けて、最初からやるというスタイルに変えた。実際そうしてみたら、若い頃に恐れていた「目立とうとして・・・」というような言葉は聞かない。むしろ、賞賛の声を多く聞けるようになった。
 人から陰口を言われるのではないか?という恐れで本当に自分のしたいことや、自分がやらなくてはいけないようなことをしないというのは馬鹿らしく思えてきたのだ。これが年を重ねるということかな?(まだ若いつもりではいるけど・・・)人生は一度なのだ。
 大学以来、今まで自分の演技というものをビデオに撮ることはほとんどなかったのであるが、本部席に準備していたビデオに得点の集計を手伝ってくれたOさんが私に内緒で私の演技を撮影してくれていた。自分の演技を見るなんて、本当に長い間無かったように思う。40歳の記念演技になった。自分で見た感想は、結構がんばってるなあ〜。だった。


40歳の演技↑

MyTracks2004