コタツを出す

12月20日(土)
 2,3年前まで我が家では、ずっとコタツを使用してこなかった。それはリビングがフローリングということが一番の理由である。また、つれあいはコタツがあまり好きではないというのも理由。(これが本当の理由?)その訳を以前聞いたことがあるが、布団の部分にいろいろなものがついたり汚れたりするのがいやということだった。確かにコタツがあると、そこで、物を食べたり飲んだりして、汚れる可能性が大きい。布団ということで、一度汚れるとなかなかきれいにすることができないということも理解できる。そういう理由から我が家のリビングや他の部屋ではずっとファンヒーターを使ってきた。
 しかし、私はコタツになんとなく愛着がある。小さいころの思い出と関係があるのかもしれないが、コタツに入ってみかんを食べたり、テレビを見たりするのが私にとっての冬のイメージである。
 ファンヒーターを使いコタツのない生活で10年近く過ごしているうちにそれほどでもなくなったのは確かであるが、本当に寒くなると、なんとなくコタツが恋しくなるような気がしていた。
 そんな感覚が残っていたからだろう、書斎用のファンヒーターの調子が悪くなった3,4年ぐらい前に、使わなくなって屋根裏の物置にしまいこんでいたコタツを出して使ってみた。そうしたら、やはり落ち着くのだ。
 それからは本当に寒い時期になると私の仕事部屋だけにはコタツを出すようになった。下半身は暖かく、上半身、特に頭は寒さを感じるのでしゃきっとする。仕事をするのにもいい。ただ、ずるずると布団の中に入って転寝をしてしまうというので結局、仕事の能率と言う点ではあまり変わらないかも。
 また、布団をかけてある部分だけを暖めるので光熱費等を考えても、コタツは経済的な暖房器具ではないかと思う。
 今年も本格的に寒くなったので、今日コタツを出した。子どもたちに、「コタツを出したよ」というとすぐに入りに来た。こういうところは、私に似たのかな。