島根県教育交流会
1月6日(木)
島根県教育交流会があった。この会は、益田教育サークルのようなサークルが県内にいろいろとあるが、秋田健一先生が、そういうサークルに声をかけて年に2回夏と冬に松江に集まって合同サークルをするというものである。
スタイルは益田教育サークルと同じ、一人ひとりがそれぞれ話題を一つ提供して、それに対してみんなで意見交換をして共有財産にしていくというものだ。
交流会の開始時刻は9時。この時間に間に合わせるために益田を朝5時に出発。途中何度も眠くなったが、そのたびに「気合ダー!おい!」などど車の中で大声を張り上げて眠気を追っ払いながら進んだ。会場である教育会館にはちょうど10分前に到着。なんという正確さ。
会場に入り、正月のあいさつをして、参加者の集合の様子を見ながらいろいろな人と雑談。
少し遅れて教育交流会が始まった。最初は自己紹介をかねた近況報告。その後話題。
学級経営について
小規模校の高学年女子についての話題。人数が少ない中での人間関係の難しさ、全員でないと行動できず、いろいろな面で支障をきたしているということなどについて、その打開策についての相談。
こういう問題は誰もが経験する可能性を持っているもので、現在の様子、過去の様子、具体的にはどんなことがあったかなどを聞き、それぞれ感じたことを話した。
卒業を前にして卒業を一つの目標として、それに向かって何か本気で取り組んではどうか?というようなアドバイスなどもあった。まだ、そこまで深刻ではないので、前向きに考えてしっかりとした授業に取り組むといいなど。
パワーアップタイムについて
私の学級で取り組んでいる基礎学力、体力づくりの報告をした。暗唱教材の内容について、それを扱う価値があるかどうか?ということなど話があった。
「かさじそう」解釈
何度も読んだはずの「かさじぞう」のはずであるが、こうして、多くのメンバーでわからないことを出し合うと、新しい発見がある。やはり、解釈は面白い。今回特に問題になったのは、じぞうに積もった雪をひっかいて落としたあとに、更に肩やら背中やらをなでているその行動の異常さについて検討した。
3学期始業式からの3日間
学年はじめには黄金の3日間とよく言われるが、3学期の最初も大事。どんなことをするのかということについての意見交換。
かかとを踏むまないようにするための話
シューズについている取り扱い説明書という具体物を使ったミニ(道徳?)学級指導の実践。どのメーカーの説明書にもかかとについての説明が同じように書いてあるということを子どもたちに紹介するもの。かかとを踏んだ場合とふまない場合の具体的な例があるといいという話が出た。
図工
靴屋と小人
秋田先生指導による3年生の作品。
靴の部分に集中させ、しっかりと仕事をさせ、後の部分は楽しくかかせたというもの。さすがにどの子も一生懸命かいているのが伝わってくる作品だった。絵の見方のおもしろい方法として、食べるとしたらどの絵を食べたい?というものも意見交流の中で紹介してもらった。今までにない発想で面白い。
版画(自画像)
角田先生指導による4年生の作品
4年生の子が始めて木版画に取り組んだということだが、信じられないぐらいしっかりとした作品だった。版画の作品もそうだが、もと絵もすごく丁寧ですばらしかった。
版画(物語の絵)
6年生の作品。指導者として初めて版画に取り組んだということだったが、角田さんの作品を見て随分勉強になったようだった。うまくいかなかったと思っても、こうして、作品を持ってくることで、一番得をするのは持ってきた人なのだ。
城の絵
3年生の作品。とてもダイナミックで絵の中で城が生き生きとしていた。城という題材もいいなあ〜と思った。
図工の作品が続き、今年図工を持っていないこともあり、メラメラと来年度への意欲がわいてきた。
合唱の指導
どうしたら戸田学級のような歌声が生まれるのか?
私の感想。 「しつこく、イメージを使って楽しく、勢いで、いつのまにか」 の指導。
表現
「手ぶくろを買いに」
秋田先生も言われたが、私も子どもたち一人ひとりがとても清潔な感じをうけ、いい学級(土江学級)だなあ〜と思った。
さらによくするために・・・意見の中で出てきたのは、移動のための移動になっている。対応をもう少し意識するといい。など。
「かさじそう」
田中さんが教諭時代のころのビデオ。全校での取り組みだったが、すごいの一言につきる。全校でもこれだけの表現ができるのだ。洗練された美しさ。まるで戸田学級の表現のようだった。一度は見ているはずなのだが、今回見て改めてそのすごさを感じた。
夜は懇親会。毎回思うが、この席での話もとてもためになる。