毎秒が生きるチャンス
12月8日(水)
今、「毎秒が生きるチャンス」ランス・アームストロング著の本を読んでいる。以前にも紹介したが、この人は、ツール・ド・フランスを前人未到の6連覇した超スーパースターなのだ。ツール・ド・フランスとは3週間をかけてフランスを一周するとても過酷なレースで有名なものだ。このレースは100年の歴史があり、大会に出場するだけでもすごいことで、日本人で出場した人は今中大介選手ただ一人である。コースは3500キロぐらいで山岳コースなどもあり相当過酷で、中には16キロの距離で1200メートル登るようなコースも設定してあるのだ。
6連覇するということだけでも信じられないような快挙なのであるが、この人はこの6連覇の前に癌に侵されているのだ。しかも、睾丸癌から転移して、なんと、肺や脳までも癌になっていたというのだ。頭蓋骨を切って患部を取り除くというような手術もしている。生存率はある医者は3パーセントだったと証言している、それほどの癌から奇跡的に生還したのだった。
「癌は僕にとってこれまでに起こった最良の出来事だと、よく言ってきた。命を脅かす病がどうして最良なのかと、誰もがのそ真意を知りたがった。理由はその浄化作用にある。僕にとって癌は薬でもあった。怠け癖を治してくれる薬だ。
癌と診断されるまで、僕は怠け者だった。100パーセントの力を出さずにやってのけた仕事に対し大金をもらっていた。これはただ「恥ずかしい」ではすまされない。不正行為だ。病気になったとき、僕は自分に言い聞かせた。今度チャンスを与えられたら、ちゃんとやろう。自分のためだけでなく、何かのためになる仕事をしよう。」
事実、癌から生還してからツール・ド・フランスを6連勝しているのだ。
生きているということをどうとらえるかで、生き方が違ってくる、生きるということは死を意識したときに貴重なものになる。生きることが当たり前ではないということに気がついたとき、人生は変わってくるそんなことをこの本を読みながら教わったように思う。
う・・・・それにしてもすごすぎる。