10月

大田小学校教育研究会

10月19日(火)
 広島の世羅町立大田小学校。この学校の名前を聞いてぴんとくる人は、相当な斎藤喜博通だと思う。この学校は今から三十数年前、斎藤喜博氏が指導に入っていた学校で計6回公開研究会を開催し、全国的にも有名になったところだ。当時の合唱を記録したテープをCD化して2000年に一莖書房より発行された「いのち輝く子どもの歌」というものがある。(今のそCDをバックミュージックにこの日記をうっている)
 その学校に、15年ぐらい前2度ほど行ったことがあった。1回は公開研究会。このときは宮坂義彦氏の指導ということで、斎藤教授学の流れで公開されていて、表現や合唱、体育、国語の追求形態の授業などあり、とても感動したのを覚えている。その後、夏休みだったかと思うが、大田小学校を会場として第一土曜の会(斎藤教授学のサークル)に参加したこともあった。このとき、大勢の子供たちの前でいきなり指名があり、1度聞いた歌の指揮をさせられたことを思い出す。
 そして今から8年ぐらい前にも大田小学校の公開研究会に参加したこともある。このときの校長は、第一土曜の会の世話人だった山内宣治氏。このときも合唱や表現、国語、体育の公開があった。そのときの様子は山内宣治氏著の「わたしの校長奮戦記〜斎藤喜博に魅せられて〜」にある。

 そして、今日、その大田小学校の公開研究会に参加した。第34回目の研究会ということなので、斎藤喜博氏が指導に入っていたころに始まったものが、現在も続いていることになる。この事実だけでもすごいことである。しかし、今回は今までとは違い斎藤教授学の流れではなく、筑波附属小学校を参考にしている研究会だった。本校(真砂小)の研究が算数なので、指導主事から紹介されたところが、この大田小学校だったのだ。
 内容は違っても、当時からの伝統か、児童発表で合唱があった。とても綺麗な声で、普通の学校の合唱のレベルをはるかに超えていた。これだけ歌えればすごいというのは誰もが認めるところだ。が、斎藤教授学の公開当時の歌声を知っているものにとっては、好き嫌いの世界かもしれないが、あの強烈な音圧というか迫力というか、そういう空気とはちょっと違っていた。私としては、当時の大田小の歌声の方が好きだ。ただ、こればっかりは反対の意見の人もいると思うので、どちらがどうかとはなかなか言えないとは思う・・・。
 それでも、斎藤喜博氏からここ大田小学校のために贈られた歌「空」の全校合唱は圧巻だった。私も六日市時代に6年生に歌わせているので、愛着があるからかもしれないが、この合唱のときには、背筋がぴんとなる感じがした。また、6年生の「美しき碧きドナウ」の合唱もそれに近いものを感じた。

 さて、今日の公開研究会で感じたことはいろいろとあるが、特に印象に残ったものは、筑波附属小から特別出張授業「山本良和氏」の授業である。課題の提示の仕方、子供の理解度の確認の仕方、子供が本気になる課題などとても勉強になった。出張授業とは思えないぐらい、子供と楽しくそして、知的にそして気ばらずに授業を進めていた。見ていて、こんな算数の授業だったら楽しいだろうなあと思った。

MyTracks2004