江の川ツーリング

2004.3.31
 今回は春の海をのんびり楽しみたいと思って、持石海岸に行ってみた。しかし、あいにく波が高く、とてもカヤックを楽しむ状態ではない。ヤフーの天気予報でも波が1.5メートルから2メートルとなっていたので無理か

持石海岸
も?とは思っていたが、実際この波を見たら諦めるしかない。
 しかし、せっかくカヤックの準備をしてきているので、このまま帰るのも面白くない。予定変更で川下り。高津川はこの前下ったので、カヤックで下れる川というと、錦川か、江の川だ。まだ下ったことがないということと、全国的にもカヤックのフィールドとして有名ということで少し遠いが江の川に行ってみることにした。
 自動車で江の川に着くまでの間、どのようにツーリングをしようかといろいろな計画を考えた。車には、高津川の時と同じように折りたたみ自転車を乗せてきているので、同様の方法でもいいかもと思ったが、高津川は道をよく知っているし、自転車で一度上っているからできたので、今回のように初めてではちょっと不安。車で上流まで行って、カヤックで下り帰りにタクシーで再び上流まで上るということも考えた。しかし、これも下流についてからタクシーを捕まえるというのが難しいしカヤックを担いである程度歩かないといけない。いずれにしても江の川を本格的にツーリングするには、もう少し計画をしっかりたててからでないと・・・という結論に達した。そこで、今回は、下流に車を止め、そこから上流に向かってカヤックで川上りをする。時間がきたところで今度は向きを変え川下りをするというちょっと変わったツーリングをすることにした。

いい感じの河口だ

この金具にひっかっかたのだ

こうしてガムテープつける
 江の川の河口は車を近くにおけ、カヤックをスタートさせるには丁度いい砂浜があった。ここでカヤックを組み立てた。前回からあまり日にちが経っていないこともあり、今までで一番スムーズに組み立てることができた。また、前回ウエットスーツが破れたので、その原因となる金具に最初からガムテープを張って対処した。
 ウエットスーツは破れた面積が大きかったので修理は無理かもと思っていたが、ウエットボンドで無事復活。破れる前と同様の使い心地で一安心。
 さて、川の流れに逆らってのスタートだ。風もあり、なかなか思うように進まず、船首がぶれてしまう。けれども、それを修正しながらなんとか進む。ただ、江の川はものすごい水量なので、ほとんど流れはなく、風の影響で進みにくかったのだと思う。
江の川の河口近くにかかる3つの橋の下を進む。一番新しい2階建ての橋は、上がバイパスで、下が一般道になっている。
 それにしても高津川や錦川に比べ2〜3倍ぐらいはあると思うが、ものすごい水量だ。本当にゆっくりと流れている。海に近い感じである。
 ゆったり、ゆったりと上って行く。広い水面にぽつんとカヤックが一艇浮かんでいるのである。河口にはスタートしたところに砂浜があったが、それから先はほとんどそういうところはなく、川岸には船が係留してある。
 スタートして1時間ほど、上ったころ、休憩にちょうどいい川岸が見えて来た。本日の昼食(コンビニ弁当)はここでとることにした。上陸!
 ぽかぽか陽気の中のんびり弁当を食べる。これがいい。今回は、流れがほとんどないとは言え、やはり川上りなので、パドルを動かすのがいつもよりしんどい。この疲れ横になってのんびりすることで復活させる。
 休憩を終え、再びスタート。もう少し川上りに挑戦である。先日の高津川の時には桜が少ないと思ったが、ここ江の川(下流域)も、川岸にはあまりない。けれども、山にはところどころ華やかな桜の花が見える。
 40分ぐらい上ったところで、本日の川上りはここまでとした。2時間近く上ってきてもまだ、瀬らしい瀬はなくこの先もずっと川上りができそうな感じである。
 周りの景色からはどこになるかはあまり分からなかったが、家に帰ってから地図で確認すると、八神というところあたりだと思う。河口から5〜6キロというところか。
 ここで、休憩をし、今度は川下りである。川下りといっても上ってこれるぐらい緩やかな流れなので、流れにまかすという感じではなく、しっかりこいで下る。河口付近では海からの風が強く逆に押し戻されるような感じだった。
 河口にかかる橋あたりで、ボートの練習をしていた。さすがに、櫓が長く、全身を使いながら4〜5人が息をそろえて漕ぐだけはある。カヤックなどに比べるとものすごいスピードである。
 江津のシンボルでもある100メートル煙突が見えて来た。本日の江の川ツーリング終了である。海が荒れている時でも川なら大丈夫。私の愛艇カナール416なら、どちらでもOKなのでのんびりソロツーリングにはこの艇はベストチョイスだったように思う。
 散歩気分で川に繰り出せるというのは本当に贅沢なことだと思う。まだまだカヤックはマイナーなものだが、この楽しみをもっと多くの人に知ってほしいなあと思ったりした。
 帰ってから、駐車場でカヤックを広げホースで水洗い。その後ウッドデッキにそれらのものを並べ乾かす。フォールディングカヤックは後の手入れが大変であるが(20〜30分はかかるかな?)まあ、これも楽しみの一つと考えてこれからも時々は水上散歩をしていこうと思う。
カヤック
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